この予防接種は、ロタウイルス胃腸炎の感染・重症化を予防するワクチンです。
ロタウイルスによる胃腸炎は、突然のおう吐、発熱に続き水のような下痢を起こします。ほとんどの場合は特に治療を行わなくても自然に回復しますが、重症になるとおう吐・下痢に伴う脱水やけいれん、腎不全、脳炎などを合併します。治療薬がないため、かかると水分を補給するなどの対症療法が主になります。
〇ロタリックス(1価)
対象:生後6週0日から24週0日まで
(初回接種は標準的には生後2か月から生後14週6日までに接種)
接種回数:2回(27日以上の間隔をおいて接種)
接種方法:経口接種
〇ロタテック(5価)
対象:生後6週0日から32週0日まで
(初回接種は標準的には生後2か月から生後14週6日までに接種)
接種回数:3回(27日以上の間隔をおいて接種)
接種方法:経口接種
※接種後は、腸重積症の症状にご注意ください。
※基本的に1回目に接種したものと同じワクチンで接種を完了してください。
※以下の人はロタウイルス感染症の予防接種を受けることができません。
・腸重積症の既往歴がある人
・先天性消化管障害がある人(その治療が完了した人を除く)
・重症複合免疫不全症の所見がある人